2013/05/18

Apple iOS6が米国防総省の携帯端末として正式に承認

日本時間で先週にはApple社のiOSが、米国防総省の携帯端末として認定されるという情報はあったが、正式に決まったようだ。

Apple garners DISA approval for its mobile operating system (2013/05/17 Defense Systems)

AppleのiOS6が、DISA(国防情報システム局)のSTIG(セキュリティ技術導入ガイド)の承認を受けたとのこと。

これは現在の携帯端末利用のパイロット・プロジェクトや将来の携帯端末管理(MDM)の枠組みの中で、政府が支給するiOS6端末が、米国防総省に接続する携帯端末として承認されたことを意味するらしい。

すでにBlackBerry端末、サムスンの「Knox」機能を搭載した端末は承認されている。米国の国防情報システム局は、もともと複数の企業から携帯端末を調達する「マルチベンダー」の方針とのこと。

米国防総省は現在60万台以上の携帯端末を運用しており、内訳はBlackBerryが約47万台、Apple iOSが約4万1,000台、Androidが約8,700台とのこと。これは以前から発表されている台数と同じだ。

そして以前からここで取り上げているように、これらの複数企業の携帯端末を管理するために使われている、携帯端末管理(MDM)製品としては、AirWatch、Fixmo、Good Technologyなど、こちらも複数企業の製品が利用されている。

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2013/05/17

「Good for Enterprise」の導入研修を米ラングレー空軍基地で行う業者が決定

Good Technology社の「Good for Enterprise」は米国空軍への導入が既に決まっているが、バージニア州のラングレー空軍基地で「Good for Enterprise」の研修を行う企業が、Exalt IT社に決定したらしい。

Good Technology社公式ツイッターアカウントの以下のリツイートで公表されている。


2013/05/17 21:33

非常に地味なニュースだが、こうした小さな情報が公開されるということも、Good Technology社の企業としての社会的信頼につながっているのではないかと考える。

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Excitor「DME」が久しぶりに海外サイトに登場、インド版ZDNet

久しぶりにデンマークExcitor社「DME (Dynamic Mobile Exchange)」が、日本以外のウェブサイトに登場したので記事をご紹介する。米『ZDNet』のインド版の記事だ。

Flurry of products pushing BYOD in India (2013/05/17 ZDNet インド版)

タイトルは『インドにBYODを推し進める製品が相継いで登場』。要約には「過去数か月間、いくつかのIT企業と電話会社が、BYODのために設計されたデスクトップ仮想化、携帯端末管理、企業セキュリティツールを発表した」とある。

貴重な「DME」関連記事なので一段落ずつじっくり読んでみる。

「ガートナーの調査によれば、2013年までにインドはブラジル、中国に次ぎ3番目に大きい職場での個人端末導入国になると思われる。これらの発見はさまざまなニュースが私物端末の業務利用(BYOD)モデルを採用する企業数が増えていると報告していることの裏付けになる」

「These findings find support」に動詞が2つあるタイプミスが気になるが、ここで言うガートナーの調査は下記の記事などでふれられているものと思われる。

Half of Companies Will Require BYOD By 2017, Gartner Says (2013/05/01 CIO)

「企業はBYODが投げかけるチャレンジに対処するためデスクトップ仮想化、携帯端末管理、セキュリティツールを採用しつつある。例えば、Thermaxは先月Citrix社のデスクトップ仮想化製品を導入した。このインド・プネーが本社のエネルギー環境大手企業は、インドおよび海外に5つの工場を持っている。NDTV、HDFC銀行、Genpact、Essarグループ、Perfetti Van Melle、Indraprastha Apollo病院もそのソフトウェアを採用している。」

Citrixのデスクトップ仮想化製品は一種「定番」なので、インドでこれだけの導入事例があるのは当然だろう。

「Thermax社のCIOアニル・ナドゥカルニ氏は、同製品の導入についてコメントして次のような声明を出している。『完全な市場調査の後、IT基盤を更新する代わりに、われわれはCitrixのデスクトップ仮想化製品を導入することに決めた。最大の利点は、わが社が今やBYOD対応になり、いつでも、どこでもアクセスできることによって会社の意思決定が大きく改善されたことだ』」

なおインドThermax社をLinkedInで調べてみると、1980年創業の上場会社で従業員数は1001-5000名とある。たしかに大企業である。

「BYODの最大の懸念事項はセキュリティだ。携帯端末のデータ漏えいリスクは特に高い。携帯端末の中にはクラウドとデータを共有する設計で、アプリが共有する汎用的なファイルシステムを持たないものがあり、アプリ間やアプリとクラウド間で簡単にデータを複製する可能性を増やしている。」

BYODの場合、端末内のアプリどうしがコピー・貼り付けなどでデータを自由に共有できるようになっていると、簡単に会社データが社外に漏えいするため、それを防止する必要がある、ということだ。

「BYODの採用状況は世界各地で大きく異なっている。ガートナーによれば、米国企業は欧州企業の2倍、BYODを許可しやすいという。欧州は世界の全地域で最もBYODの採用率が低い。それとは対照的に、インド、中国、ブラジルの従業員たちは最も私物端末を使う確率が高く、典型的には仕事で標準的な携帯電話を使っている。」

欧州のBYOD採用率が低いのが本当だとすると、その原因は欧州のデータ保護関連法が非常に厳しいからだろう。インド、中国、ブラジルの従業員が仕事で私物端末を使うのは、単純に会社が端末を支給するコストを負担しないためと思われる。

「水曜日(2013/05/15)、SAPはSAP Mobile Secureという一連の企業向け携帯端末管理ソフトウェアを発表した。これは顧客企業に対して、端末、アプリ、コンテンツに企業レベルのセキュリティを提供する。この新しい製品群によって、いま最も人気のある携帯端末の利用者は、最適化された携帯端末の使用感を得られる。」

Citrix製品に続いて、SAPの新製品「SAP Mobile Secure」が紹介されている。ここでも先日ニュースを取り上げた。

「SAP Mobile Secureは同社の携帯端末管理ツール、SAP Afariaのクラウド版として新たなSaaS製品も提供し、1端末あたり毎月1ユーロで、企業が素早く容易に携帯端末のセキュリティを確保し管理できるように手助けする。」

このSAP Afariaの中小企業向けの大胆な価格戦略についても、先日ここでふれたとおりだ。

「同様に、火曜日(2013/05/14)、NetApp社は新製品Net App Connectを発表することでその製品群を拡張し、NetAppのストレージ・システムに保管されているデータへの安全で、素早く、簡単なモバイルアクセスをうたっている。」

Citrix、SAPに続いて、NetAppの製品が紹介されている。いずれも大手IT企業なので、順当なところだろう。

「全データを企業のファイアウォールの背後に安全に保管し、決してクラウドにコピーさせないことで、NetApp Connectは企業のITに求められる厳しいセキュリティと統制を維持しつつ、会社データへのモバイルアクセスを提供する。」

NetApp Connectという製品は初耳だったが、同社サイトの資料を見ると、iOS 5以上の端末のみ対応、Android端末では使えない。

「また別のベンダーi7 Networksは2013/05/02にPeregrine-Guardを発売した。このソフトウェアは、IT部門が、端末から出てくる情報とネットワークのパケットと端末の挙動を傍聴するという、三角測量の方法をつかって、ネットワークにアクセスしている端末を監視できるようにする。例えば、端末が会社のWiFiネットワークに接続しようとすると、同製品はどの端末がネットワークに接続しようとしているか特定できる。端末が脱獄されたり、ルート化されているかどうかも特定できる。端末にマルウェアがあるかどうかも確定できる。」

Citrix、SAP、NetAppに続いて、i7 Networksの製品が紹介されている。この社名は初耳だったが、それもそのはず、同社はインド・バンガロールを拠点とし、公式サイトの会社紹介を読むとインド・ローカルな企業だと分かる。

「さらに、BlackBerry、Bharti Airtel、Vodafone Indiaのような電話サービス事業者も独自のBYOD製品を提供し、セキュリティ課題に対応するとうたっている。BlackBerryは"Balance"という技術により、IT管理者が遠隔でロックやデータ消去を行うことができ、それによって企業の機密データを保護している。Airtel社のAirtel Dynamic Mobile Exchange (DME)は、企業が同一端末上で、電子メール、データアプリ、文書などの情報を分離することによって、会社データと個人データを分離できるようにする。Vodafone Indiaは類似の製品、Vodafone Secure Device Managerを持っており、この製品も、アプリのダウンロード、音声通話、データ通信など、端末の利用状況の追跡を可能にする。」

この部分には、明らかな誤りがある。

BlackBerryの「Balance」は、遠隔ロックや遠隔消去の技術ではない。1台のBlackBerry端末内で会社領域と個人領域を分割するための技術である。

遠隔ロックや遠隔消去の技術なら、"Balance"が発表される以前、BlackBerryの歴史の最初からすでに実現できていたことだ。

このあたりでこの記事の筆者の知識水準が疑わしくなる。

Vodafone Secure Device Managerは以前からここで書いているように、MobileIron製品のOEM供給である。なので携帯端末管理のフル機能を備えており、端末の挙動の追跡だけが主な機能ではない。

デンマークExcitor社が開発し、インドではAirtel社が販売している「DME (Dynamic Mobile Exchange)」についての記述は正確だ。

以上、この記事に登場した順に企業名をおさらいすると、Citrix、SAP、NetApp、i7 Networks、BlackBerry、Airtel、Vodafoneとなる。

残念ながら「DME」の開発元Excitor社の名前は登場しないが、最後から二番目に何とか取り上げられたのは、Airtelがインド最大の携帯電話会社だからこそかもしれない。

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BlackBeryのAndroid/iOS対応デュアル・ペルソナ機能が2013年第二四半期発売

英語版TechTargetに、携帯端末を仕事用の領域と、プライベートの領域に分割する、いわゆる「デュアル・ペルソナ(二重人格)」ソフトウェアについて、英語版TechTargetにBlackBerry 10とVMwareをまとめて紹介した記事があった。

たぶん、BlackBerry 10の発売が見送られた「ガラパゴス」な日本の、日本語版TechTargetでは紹介されないと思うので、紹介してみる。

BlackBerry, VMware deliver dual persona features for mobile devices (2013/05/16 TechTarget Search Cosumerization)

この記事は2013/05/13~05/15に開催されたBlackBerry LiveというBlackBerry社主催イベントの、ユーザーカンファレンスでの講演内容を紹介している。つまり出席者は主にBlackBerryの利用企業ということになる。

同イベントでBlackBerry社(旧RIM社)はSecure Work Spaceという新製品を今年2013年第二四半期に発売すると発表した。

このBlackBerry Secure Work Spaceは、既存のBlackBerry Enterprise Serverの追加機能で、AndroidとiOS端末でも、BlackBerry "Balance"同様、会社領域と個人領域を分離できるようにするものだ。

既存のBlackBerry Enterprise Server利用企業にとっては、別製品を選択せずに、BlackBerry Enterprise Service 10と、このSecure Work Spaceの追加だけで済ませるという選択肢も十分検討に値すると書かれている。

この記事では"Balance"とSecure Work Spaceの設計の違いについても触れられている。

「Secure Work SpaceとBlackBerry Balanceの唯一の違いは、Balanceの方はBlackBerry端末独自のデュアル・コンテナだが、業務と個人を厳密に分離するわけではない。Balanceの統一された画面は一方通行のバルブに似ている。つまり、利用者は業務用のコンテナから、個人用コンテナのデータやアプリにアクセスできるようにするもので、その逆ではない。」

また、BlackBerryのように、VPNを利用しなくても、ネットワーク・オペレーション・センター経由で社内データを端末に配信できる仕組みの利点を享受している企業にとって、Secure Work Spaceは良い選択肢であるとも書かれている。

ただ、記事の最後の部分では、国家の軍事部門のように非常に高度なセキュリティを要求する組織では、そもそも私物端末の業務利用(BYOD)自体に消極的になるため、たとえBlackBerryを使っていたとしても、Secure Work Spaceのような私物端末の多様性を前提にしたBYOD対応機能は、それほど意味がないだろうとも書いている。

VMwareの「デュアル・ペルソナ」製品「VMware Horizon Mobile」の紹介の部分は、このブログではすでに同製品はご紹介しているので、省略する。

「デュアル・ペルソナ」という機能自体は特定製品に特有のものではなく、最近のスマートデバイス用の携帯端末管理(MDM)製品群にとっては、むしろ「当たり前機能」になっている。

したがってこの市場で勝ち残れるかどうかは、BlackBerryのように過去の顧客層を抱えていたり、Good Technology社のように強力な特許ポートフォリオと米国政府とのつながりがあったり、AirWatch社やMobileIron社のように定番MDM製品として世界的に厚い顧客層をすでに獲得している等、現時点ですでに何らかの強みを持っていなければ、非常に厳しいと言えるだろう。

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2013/05/16

IDCが2013年第一四半期の携帯端末OS別シェアを発表

IDCが2013年第一四半期の携帯情報端末の基本ソフト(OS)別出荷台数をまとめた。注目点はマイクロソフトのWindows PhoneがBlackBerryをしのいで第3位になったことだ。Windows Phoneは過去1年間で133.3%と、携帯端末OSの中で最大の伸びを示している。

Android and iOS Combine for 92.3% of All Smartphone Operating System Shipments in the First Quarter While Windows Phone Leapfrogs BlackBerry, According to IDC (2013/05/16 IDC)

こちらが2013年第一四半期と、2013年第一四半期の比較(累計出荷台数ではないので注意)。

こちらが2012年第一四半期~2013年第一四半期までの、累計出荷台数のOS別シェアの推移グラフだ。累計出荷台数ではやはりAndroidが圧倒的で、iOSと合わせると92.3%を占めるとのこと。

Windows PhoneとBlackBerryのシェア争いは、非常に小さなパイの取り合いだが、それでも資金の潤沢な携帯端末管理(MDM)製品ベンダーは、他社製品との競争に勝ち残るため、Windows Phoneに対応している。

一方には、これだけのシェアしかないWindows Phoneにも、社会的責任の観点からきっちりと対応するAirWatch、MobileIron、Good、Fiberlink(製品名MaaS360)等のMDM製品ベンダーがいる。

他方には、2011年にWindows Phone対応中と発表しながら、いまだに対応できていない、デンマークExcitor社の「DME (Dynamic Mobile Exchange)」のような製品もある。

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«AirWatch社が2013/02の2億ドルに続いて2,500万ドルの投資を獲得