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2003/03/27

廣津柳浪『今戸心中』

■廣津柳浪『今戸心中』をようやく読んだ。明治文学全集はそう気軽に通勤に持ち歩ける重さでないので、寝る前の枕元でしか読めないのだ。芸妓と男が心中に至るきっかけとなる一夜は事細かに描写され、そこで芸妓の心境の変化を納得させてしまう心理描写こそ柳浪の真骨頂。そこから心中までは周辺人物を伏線にして省略法で一気に雪崩れ込む。これが柳浪のリズムであり、スピードだ。

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